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デジタル遺品整理サービスとは?依頼できる内容・費用・利用の流れを解説

スマートフォンやパソコンを前に家族が専門業者へデジタル遺品整理を相談している様子 デジタル遺品

こんにちは。
「ZetStart(ゼットスタート)」の管理人「Jin」です。

家族が亡くなったあと、スマートフォンやパソコンを前にして、「パスワードが分からない」「写真だけでも取り出したい」「ネット銀行や有料サービスを利用していなかったか確認したい」と困ることがあります。
こうした目に見えにくいデータや契約を整理するのが、デジタル遺品整理です。

私も大病を経験してから、自分にもしものことが起きたとき、パソコンやスマートフォンに残った情報を家族が確認できるのかを考えるようになりました。
写真や思い出だけでなく、ネット上の契約、利用料金、仕事の資料、個人的な情報まで残るため、家財の遺品整理とは違った難しさがあります。

デジタル遺品整理サービスを利用すれば、パソコンのログイン調査、データの取り出し、故障した記録媒体からのデータ復旧、アカウントの確認、不要なデータの消去などを相談できます。
ただし、専門業者であっても、すべての端末を必ず開けられるわけではなく、銀行口座や証券口座の相続手続きを代わりに完了できるわけでもありません。

この記事では、デジタル遺品整理サービスで何を頼めるのか、費用はどのくらいかかるのか、依頼から納品までどのように進むのかを分かりやすく解説します。
大切なデータを失ったり、不要な契約を放置したりしないためにも、まずは全体像を確認しておきましょう。

  • デジタル遺品整理サービスに依頼できる作業
  • パスワード解除やデータ復旧にかかる費用の目安
  • 相談から見積もり、作業、納品までの流れ
  • 信頼できる業者を選ぶための確認ポイント

デジタル遺品整理サービスとは

家族がスマートフォンやパソコン、記録媒体に残された写真やデータの整理を専門業者へ相談している様子 デジタル遺品整理サービスとは、故人が使用していたスマートフォン、パソコン、外付けハードディスクなどに残された情報を調査し、必要なデータの保存や不要なデータの削除を支援するサービスです。

そもそも何がデジタル遺品に含まれるのかを先に確認したい方は、デジタル遺品とは?放置するリスクと家族が困らないための整理方法をご覧ください。
端末内のデータだけでなく、メール、SNS、有料サービス、ネット銀行など、インターネット上の契約を確認するための手掛かりを探してもらえる場合もあります。

依頼できる範囲は業者によって異なります。
パソコンの修理やデータ復旧を得意とする業者もあれば、家財の遺品整理と一緒にデジタル機器を預かる業者もあります。
そのため、依頼する前に「何を調べたいのか」「どのデータを残したいのか」「端末を再利用するのか処分するのか」を整理することが大切です。

デジタル遺品に含まれるもの

デジタル遺品には法律上の統一された定義があるわけではありませんが、一般的には、故人がデジタル機器やインターネット上に残したデータ、契約、アカウント、資産に関する情報を指します。

身近なものでは、スマートフォンに保存された写真、動画、電話帳、メッセージ、電子メールがあります。
パソコンには、仕事の文書、確定申告の資料、家計簿、住所録、趣味で作成した作品、家族との思い出などが保存されていることがあります。

外付けハードディスク、USBメモリ、SDカード、デジタルカメラ、ビデオカメラ、CDやDVDなどの記録媒体も確認の対象です。
端末本体が古くても、中に残っている写真や文書には大きな価値があるかもしれません。

さらに注意したいのが、インターネット上の契約や資産です。
代表的なものとして、次のようなサービスがあります。

  • ネット銀行やネット証券の口座
  • 暗号資産やコード決済の残高
  • 動画・音楽・電子書籍などの定額サービス
  • SNS、ブログ、オンラインゲームのアカウント
  • クラウドストレージに保存された写真や文書
  • ネット通販やオークションの登録情報
  • ドメイン、レンタルサーバー、広告サービスの契約
  • セキュリティソフトや有料アプリの自動更新契約

これらは通帳や契約書のような紙が残らないことも多く、家族が存在に気付かないまま放置してしまう可能性があります。
特にサブスクなどの有料サービスは、契約者が亡くなっただけでは自動的に解約されず、支払いが続く場合があります。

デジタル遺品は「端末の中のデータ」だけではありません。
ネット上の契約、アカウント、金融資産、定期的な支払いも含めて確認することが重要です。

専門業者へ依頼するメリット

デジタル遺品を家族だけで整理しようとすると、何から手を付ければよいのか分からないことがあります。
端末のパスワードが分からない、パソコンが起動しない、データの保存場所が分からないといった問題がある場合は、専門業者へ相談することが選択肢になります。

専門業者へ依頼するメリットは、端末の状態を確認したうえで、データをなるべく傷つけない方法を提案してもらえることです。
自分で何度も電源を入れたり、復旧ソフトを繰り返し使用したりすると、故障の状態によってはデータが上書きされ、復旧が難しくなる可能性があります。

また、家族にとって精神的に確認しにくいデータを、依頼目的に合わせて整理してもらえる利点もあります。
たとえば「家族写真だけを取り出したい」「契約に関係するメールだけを探したい」「端末の中身を見ずに完全消去したい」など、確認範囲を限定できる場合があります。

パソコンの処分まで依頼する場合は、通常の初期化だけでなく、専用ソフトによる上書き消去や記録媒体の物理破壊を選べることがあります。
業者によってはデータ消去証明書や破壊証明書を発行しているため、個人情報が残ったまま端末が流出するリスクを減らせます。

ただし、業者に任せれば何でも解決するわけではありません。
作業内容、料金、失敗した場合の費用、データの管理方法を確認し、家族の同意を得てから依頼する必要があります。

Jinのワンポイントアドバイス

デジタル遺品整理では、最初から端末の中身をすべて調べてもらう必要はありません。
「写真を残す」「契約を探す」「処分前にデータを消す」など、目的を絞って相談すると、作業範囲と料金を整理しやすくなります。

業者でも対応できないこと

デジタル遺品整理業者は、パソコンや記録媒体の調査、データの取り出し、アカウントを探すための支援などを行います。
しかし、専門業者であっても、すべての問題を解決できるわけではありません。

特にスマートフォンは、端末内のデータが暗号化されていることが多く、正しいパスコードが分からなければ解除できない場合があります。
パスコードを何度も間違えると、一定時間操作できなくなったり、設定によっては端末が初期化されたりする可能性もあるため、むやみに入力を繰り返さないようにしてください。

すでにスマホやパソコンが開けず困っている場合は、デジタル遺品のパスワード解除はできる?スマホ・パソコンを開く方法と注意点も確認してください。

パソコンについても、暗号化機能が有効になっている場合や、記録媒体が重度の物理故障を起こしている場合は、データを取り出せないことがあります。
「必ず解除できる」「100%復旧できる」と断定する広告だけで判断せず、復旧できなかった場合の料金を確認しましょう。

ネット銀行、証券口座、暗号資産、コード決済などについては、業者が存在を調査できても、残高の払い戻しや名義変更、売却、送金を自由に行えるわけではありません。
金融機関やサービス運営会社へ死亡の事実を伝え、相続人であることを証明する書類を提出し、正式な手続きを進める必要があります。

SNSの追悼アカウント設定や削除手続き、クラウドサービスについても同様です。
故人のIDとパスワードが分かったとしても、遺族が自由にログインしてよいとは限りません。
サービスごとに故人のアカウントに関する申請窓口や利用規約があるため、運営会社の正式な手続きに従うことが重要です。

業者が対応できる作業と、相続人が正式に行う手続きは別です。
金融資産の相続、遺産分割、相続税、アカウントの権利関係などで判断に迷う場合は、弁護士、司法書士、税理士など、内容に合った専門家へ相談してください。

依頼できる内容と費用の目安

状態の異なるパソコンやスマートフォン、記録媒体を並べて作業内容と費用の違いを確認する相談風景デジタル遺品整理サービスで依頼できる内容は、端末の種類、故障状態、パスワードの有無、希望する作業によって変わります。
簡単なデータ移行で済むケースもあれば、故障した記録媒体を分解し、専用設備でデータを読み出すケースもあります。

料金も業者ごとに異なり、全国共通の公定価格はありません。
広告に表示されている最低料金だけで判断せず、診断料、作業料、記録媒体代、送料、出張料などを含めた総額を確認してください。

パスワード解除と端末調査

故人のパソコンにログインできない場合は、ログインパスワードの解除や、データを取り出すための調査を依頼できることがあります。

自分で確認できる手順を先に知りたい方は、亡くなった人のパソコンにログインできないときの対処法まとめをご覧ください。
Windowsパソコンに対応している業者は比較的多い一方、Macやスマートフォン、暗号化された端末は対応範囲が限られます。

故人のスマホについて業者への依頼を検討している方は、故人のスマホのロック解除は業者に頼める?料金と注意点まとめも参考にしてください。

パスワード解除を依頼する際は、解除後に何をするのかも決めておきましょう。
解除したパソコンを家族がそのまま使用するのか、写真だけを取り出すのか、契約情報を探すのかによって、その後の作業料金が変わります。

一般的なパソコンのログイン調査やパスワード解除は、2万円前後から設定されている例があります。
ただし、端末の状態、OSの種類、暗号化の有無、作業時間によっては追加費用が必要です。
解除に成功しなかった場合も料金がかかるのかを、契約前に必ず確認してください。

端末の所有者や相続人を確認するため、戸籍謄本、死亡の事実が確認できる書類、依頼者の本人確認書類、相続人の同意書などを求められることがあります。
必要書類は業者によって異なるため、端末を送る前に確認しておくと手続きがスムーズです。

写真や重要データの復旧

パソコンや外付けハードディスクに保存された写真、動画、文書、住所録、メールなどは、別の記録媒体へ移してもらえる場合があります。
端末が正常に動作している場合は、必要なデータをUSBメモリや外付けハードディスクへコピーする作業が中心です。

一方、パソコンが起動しない、ハードディスクから異音がする、外付けドライブを認識しない、水没したといった場合は、通常のデータ移行ではなく、データ復旧作業が必要になります。
データ復旧は、故障の種類によって料金が大きく変わります。

誤って削除した、初期化した、ファイル管理情報が壊れたといった状態は、一般に論理障害として扱われます。
記録媒体の部品が壊れている、異音がする、通電しないといった状態は、物理障害として扱われることが多く、専用設備や部品交換が必要になるため高額になる場合があります。

大切な写真や文書を取り戻したい場合は、故障した端末の電源を何度も入れず、そのままの状態で相談することが重要です。
データ復旧やデジタル遺品の整理を相談できる窓口として、AOSデータ復旧サービスセンターのデジタル遺品復旧・整理サービスがあります。

大切なデータを復旧したい方へ

AOSデータ復旧サービスセンターでは、
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同サービスでは、パソコン、スマートフォン、外付けハードディスク、SSD、USBメモリ、SDカードなど、さまざまな記録媒体の相談を受け付けています。
申し込み時には、故人との関係や相続人の同意を確認する書類が必要になるため、公式サイトで利用条件を確認してください。

データ復旧では、希望したデータを必ず取り出せるとは限りません。
診断後に復旧可能なデータ、料金、納期、復旧できなかった場合の費用を確認し、納得してから作業を依頼してください。

アカウントと電子資産の調査

故人が利用していたメール、ブラウザの履歴、保存された文書、アプリの情報などから、契約していたサービスを調査してもらえる場合があります。
確認対象には、SNS、有料アプリ、動画配信、音楽配信、ネット通販、ネット銀行、ネット証券、暗号資産などがあります。

ただし、業者が確認できるのは、端末内に手掛かりが残っている範囲です。
メールが削除されている、ブラウザの履歴が消されている、別の端末だけで利用していたといった場合は、契約先を特定できない可能性があります。

電子資産の調査を依頼するときは、調査結果がどのような形式で納品されるのかを確認しましょう。
業者によっては、サービス名、URL、登録メールアドレス、利用していた可能性のあるIDなどを一覧にしてくれる場合があります。

ネット銀行や証券口座が見つかった場合は、業者に残高を移動してもらうのではなく、金融機関へ連絡して相続手続きを行います。
相続人の判断だけで売却や送金を進めると、ほかの相続人とのトラブルにつながる可能性があるため注意してください。

SNSや有料サービスの解約支援についても、業者ができるのは、契約の手掛かりを探すこと、必要書類を案内すること、運営会社への申請を支援することなどです。
実際の手続きは、各サービスの利用規約と審査に従って進みます。

データ消去と端末処分

必要なデータを保存したあとは、端末を家族が使うのか、売却するのか、処分するのかを決めます。
端末を手放す場合は、個人情報が残らないようにデータを適切に消去する必要があります。

パソコンのデータを自分で消去する方法を試す場合でも、「ごみ箱を空にする」操作や、ファイルを削除するだけでは、専用ソフトを使ってデータを復元できる場合があります。
初期化を行っても、方法によってはデータが完全に消えていない可能性があります。

データ消去サービスでは、専用ソフトによる上書き消去、暗号化消去、ハードディスクやSSDの物理破壊などが行われます。
事業者によっては、作業後にデータ消去証明書や物理破壊証明書を発行しています。

家財の遺品整理と一緒にデジタル機器を整理したい場合は、デジタル遺品整理メモリーズ株式会社のサービス内容も参考になります。
同社では、ログインパスワードの解除、電子資産の調査、IDやパスワードのリスト作成、SNSや有料サービスの手続き支援、写真などのデータ移行、起動しないパソコンの復旧などを案内しています。

公開されている料金は各作業19,800円からですが、通常の遺品整理に追加するオプションサービスであり、デジタル遺品整理だけの単独依頼は受け付けていません。
機器の種類や故障状態によって対応できない場合もあるため、利用条件と見積もりを公式サイトで確認してください。

依頼内容 費用の一般的な目安 確認したいこと
パソコンのログイン調査 2万円前後から 解除できなかった場合の料金
写真や文書のデータ移行 2万円~5万円前後 容量超過や記録媒体代
軽度のデータ復旧 3万円~10万円前後 必要なデータが復旧できるか
重度の物理障害 10万円以上になる場合あり 部品代、設備費、成功時の総額
アカウント・電子資産調査 2万円前後から 調査範囲と報告書の内容
データ消去・端末処分 1万円~3万円前後 証明書の有無と処分方法

表の金額は、あくまで一般的な目安です。
端末の状態、台数、データ容量、作業範囲、出張の有無によって費用は大きく変わります。
正確な料金は各サービスの公式サイトと個別見積もりで確認してください。

相談から納品までの利用の流れ

家族が端末を預け、専門業者の診断と作業を経て保存データと機器を受け取る流れデジタル遺品整理サービスを利用するときは、いきなり端末を業者へ送るのではなく、目的と必要書類を整理してから相談します。
作業内容が曖昧なまま依頼すると、必要のない調査まで追加され、費用が高くなることがあります。

また、端末内には故人の私的な情報や、ほかの家族に関係する情報が含まれている可能性があります。
依頼者だけで決めず、相続人や家族の間で、どこまで調べるのかを話し合うことが大切です。

依頼前に準備するもの

最初に、故人が使用していたデジタル機器を集めます。
スマートフォンとパソコンだけでなく、外付けハードディスク、USBメモリ、SDカード、古い携帯電話、タブレット、デジタルカメラなども確認してください。

端末を見つけたら、電源が入るか、画面が表示されるか、異音や破損がないかを外観から確認します。
故障している可能性がある端末は、何度も起動を試さず、そのまま保管してください。

次に、契約やデータに関する手掛かりを集めます。
エンディングノート、手帳、メモ、郵便物、クレジットカードの利用明細、銀行の入出金明細、メールアドレスの一覧、パスワード管理表などが残されていないか確認します。

依頼する目的も、できるだけ具体的にしておきます。
「何が入っているか全部調べてほしい」ではなく、次のように整理すると見積もりを依頼しやすくなります。

  • 家族写真と動画を取り出したい
  • ネット銀行や証券会社の手掛かりを探したい
  • 毎月請求されている有料サービスを調べたい
  • SNSの削除方法を案内してほしい
  • パソコンを初期化して家族が使いたい
  • データを完全に消去して端末を処分したい

本人確認や相続関係の確認に必要な書類も準備します。
求められる可能性があるのは、依頼者の本人確認書類、故人の死亡が確認できる書類、故人と依頼者の関係が分かる戸籍、遺言書、相続人の同意書などです。

必要書類はサービスによって異なります。
原本が必要なのか、コピーでよいのか、返却されるのかも事前に確認してください。

相続人が複数いる場合は、端末内の調査を始める前に意向を確認しておくと安心です。
調査によって、これまで家族が知らなかった契約、資産、負債、個人的な情報が見つかる可能性もあります。

見積もりから納品までの流れ

デジタル遺品整理サービスは、一般的に、相談、診断、見積もり、正式依頼、作業、確認、納品という順番で進みます。
業者によって、店舗への持ち込み、宅配、訪問回収などの方法があります。

相談する

電話や問い合わせフォームで、端末の種類、台数、故障状態、パスワードの有無、希望する作業を伝えます。
メーカー名、型番、OS、故障した時期、異音の有無などが分かれば、できる範囲で伝えてください。

端末を診断してもらう

業者が端末を確認し、作業の可否、復旧の可能性、必要な作業、予定納期を判断します。
データ復旧の場合は、診断だけで料金がかかるのか、キャンセルした場合に費用が発生するのかを確認します。

見積書と契約内容を確認する

見積書では、基本料金だけでなく、作業料、追加調査費、部品代、記録媒体代、送料、出張料、証明書発行料を確認します。
見積もり後に追加料金が発生する条件も、書面で説明してもらいましょう。

データ復旧に成功した場合だけ料金がかかる成功報酬制でも、診断料、部品代、返却用媒体代などが別に必要なことがあります。
「成功」の基準が、何らかのデータが取り出せた場合なのか、依頼者が希望したデータを取り出せた場合なのかも重要です。

正式に依頼する

見積もりと作業内容に納得したら、必要書類と同意書を提出して正式に依頼します。
このとき、調査してよい範囲、取り出したいデータ、削除してよいデータ、端末の返却方法を明確にします。

作業結果を確認する

データ復旧では、復旧可能なファイルの一覧や、サンプルデータを確認できる場合があります。
アカウント調査では、発見されたサービス名や手続き先を一覧にしてもらえるか確認してください。

端末の処分を依頼した場合は、データ消去証明書や物理破壊証明書を受け取れるか確認します。
端末が返却されない場合は、どのような方法で処分されるのかも聞いておきましょう。

データや端末を受け取る

取り出したデータは、USBメモリ、外付けハードディスク、別のパソコンなどに保存して納品されます。
納品されたら、写真や文書が正常に開けるか、必要なデータがそろっているかを早めに確認してください。

業者側に残ったデータがいつ削除されるのかも重要です。
作業後すぐに削除するのか、一定期間バックアップとして保存するのか、保存期間を過ぎたあとにどのように消去するのかを確認しましょう。

Jinのワンポイントアドバイス

見積もりは金額だけで比較せず、「何をしてくれる料金なのか」を比べることが大切です。
安く見えても、診断料、送料、記録媒体代、追加調査費を加えると、最終的な支払額が高くなることがあります。

失敗しない選び方とまとめ

家族が端末の管理方法や説明の丁寧さを見比べながら信頼できる専門業者を選んでいる様子デジタル遺品には、家族写真、個人情報、金融情報、仕事上の機密情報などが含まれる可能性があります。
価格だけで業者を選ぶのではなく、技術力、情報管理、料金の透明性、本人確認の方法を確認する必要があります。

業者へ端末を預けたあとに不安を感じないためにも、契約前の説明が丁寧か、質問に具体的に答えてくれるかを見極めましょう。

比較のポイントを先に整理したい方は、デジタル遺品整理業者の選び方|料金相場・対応範囲・依頼前の注意点もあわせて確認してください。

失敗しない業者の選び方

最初に確認したいのは、依頼したい機器と作業に対応しているかです。
パソコンのパスワード解除に対応していても、スマートフォンには対応していない業者があります。
データ復旧、アカウント調査、端末処分は、それぞれ必要な技術や設備が異なります。

次に、料金体系を確認します。
最低料金だけでなく、診断料、キャンセル料、送料、出張料、記録媒体代、部品代、追加作業料を含めた総額を聞いてください。
口頭だけでなく、作業内容と料金が書かれた見積書を受け取ることが重要です。

データ復旧では、復旧できなかった場合の料金も確認します。
完全成功報酬と書かれていても、診断料や部品代が別にかかる場合があります。
希望した写真が復旧できなくても、別のデータが取り出せたことで成功と判断される可能性がないかも確認しましょう。

本人確認や相続関係の確認を適切に行っているかも重要です。
誰でも簡単に他人の端末を持ち込める業者では、情報管理に不安が残ります。
依頼者の本人確認、故人との関係、相続人の同意を確認する仕組みがあるかを見てください。

個人情報の取り扱いについては、次の点を確認します。

  • 端末を保管する場所と管理方法
  • 作業担当者が閲覧できるデータの範囲
  • 外部の業者へ再委託する可能性
  • 取り出したデータの保存期間
  • 作業完了後のデータ削除方法
  • 情報漏えいや端末破損時の補償
  • 秘密保持に関する規定

「必ず解除できる」「必ず復旧できる」「電子資産をすべて発見できる」と断定する業者には注意が必要です。
端末の状態やサービスの仕様によって、できない作業があることを正直に説明する業者のほうが信頼できます。

業者選びでは、料金の安さよりも、作業範囲と情報管理の説明を重視してください。
少なくとも2社程度から説明と見積もりを受け、料金、成功条件、納期、データの扱いを比較すると判断しやすくなります。

デジタル遺品整理サービスに関するよくある質問(FAQ)

FAQ

Q1. デジタル遺品整理サービスには何を依頼できますか?

A. パソコンのログイン調査、写真や文書の取り出し、故障した記録媒体からのデータ復旧、アカウントや契約の手掛かり調査、データ消去、端末処分などを依頼できます。
ただし、対応範囲は業者によって異なり、スマートフォンのロック解除や金融資産の相続手続きには対応できない場合があります。

Q2. スマートフォンのパスコードは必ず解除できますか?

A. 必ず解除できるわけではありません。
スマートフォンは強い暗号化や試行回数制限が設けられているため、正しいパスコードが分からないとデータを取り出せない場合があります。
何度も入力を試したり、初期化したりせず、現在の状態のまま専門業者へ相談してください。

Q3. デジタル遺品整理の費用はいくらですか?

A. パソコンのログイン調査や簡単なデータ移行は2万円前後から設定されている例があります。
一方、故障したハードディスクの物理的なデータ復旧は10万円以上になる場合もあります。
料金は端末の状態と作業範囲で変わるため、診断後の正式な見積もりを確認してください。

Q4. 相続人でなくても依頼できますか?

A. 業者によっては、相続人であることや、ほかの相続人から同意を得ていることを確認できなければ依頼できません。
戸籍謄本、死亡の事実が分かる書類、本人確認書類、相続人の同意書などを求められる場合があります。
必要書類は依頼先へ事前に確認してください。

Q5. ネット銀行や暗号資産も業者が相続してくれますか?

A. 業者が端末内のメールや履歴から利用していたサービスを調査できる場合はありますが、相続手続きそのものを自由に代行できるわけではありません。
金融資産が見つかった場合は、金融機関やサービス運営会社へ連絡し、正式な相続手続きを進めてください。
遺産分割や税金について判断に迷う場合は、弁護士、司法書士、税理士などの専門家へ相談してください。

デジタル遺品整理サービスのまとめ

まとめデジタル遺品整理サービスには、パソコンのパスワード解除、写真や文書の取り出し、故障した機器からのデータ復旧、アカウント調査、データ消去、端末処分などを相談できます。
自分たちだけでは確認できない端末がある場合や、大切なデータを失いたくない場合には、専門業者への依頼が有効です。

一方で、スマートフォンのロック解除、暗号化されたデータの復旧、ネット上のすべての契約の発見などは、専門業者でも対応できないことがあります。
また、ネット銀行、証券口座、暗号資産などの相続は、調査と正式な相続手続きを分けて考えなければなりません。

依頼前には、端末を初期化せず、何を残したいのか、何を調べたいのか、端末をどう処分したいのかを整理してください。
生前に準備できる場合は、デジタル終活で気をつけることと進め方も確認しておくと、家族の負担を減らしやすくなります。
相続人が複数いる場合は、調査範囲について話し合い、必要な同意を得ておくことも大切です。

費用は、簡単なパソコン作業なら2万円前後から、データ復旧では数万円から10万円以上になる場合があります。
これはあくまで一般的な目安であり、端末の状態や作業範囲によって大きく変わります。
正確な料金と対応範囲は、各サービスの公式サイトと個別見積もりで確認してください。

大切なのは、安さだけで業者を決めず、作業内容、成功条件、追加料金、情報管理の方法を確認することです。
財産、相続、契約、法律に関する判断が必要な場合は、デジタル遺品整理業者だけで完結させず、最終的な判断を専門家へ相談してください。

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